ある日の釣行でウキを５個もロストしてしまい、アシストパーツ等を含めて８，０００円程の損失でガクッと精神的に落ち込んで帰宅した日
子供と一緒にお風呂に入り、浴槽の中でガチャガチャのオモチャで遊んでいる際、ガチャガチャのプラスチックのケースに水を入れてお風呂に浮かべてみると。すると浮力が理想的なゼロになった。プラスチックが透明だった為、完全にお風呂の水と同化した状態だ。
水対水　海水対海水　イコールゼロ、同化すると閃いた。
次の日はガン玉を用意して、お風呂に入りガン玉を出し入れたり、空気を少し入れたり色々試してみた。
ウキも中々高価であり、何個もロストした際の落ち込みはハンパない、ウキを沈めれば材質は関係なく安価なプラスチック素材でウキができないか試したいと思い
そこから、プラスチック素材でガン玉を中に入れて浮力を調整して自作のウキで釣ってみたら、その日のコンディションがよく、たまたま　よく釣れた。
強風、激流、潮が動かない状態、棚が深い、浅いなど色々な場面で浮力０のウキから
浮力２B、００、０００など数種類を自作しテストしてみた。
状況にアジャストさせれば、安価なプラスチック素材でも釣れると確信した。
それらのウキがマジックでの号数印字、ガン玉の数が違うだけに気付き、ラインを切りウキを取り替える煩わしいさが、ウキ本体に海水、ガン玉を出し入れできれば便利だと気づいた。
よく釣れたのだが、難しい場面が幾つかあった。
潮が横にトロトロで逆風が強い場合ラインがふかれ、軽い仕掛けでは思うように釣れなかった。
潮受けを良くする形状にしてみたら
トロトロ潮でも潮受けが良ければ、風に負けないでラインを張ってくれて仕掛けが馴染みやすく釣りやすくなった。
現在の釣り方のトレンド沈め釣りが主流であるが、沈め釣りの弱点は、あて潮の際が釣りにくい、浅めの磯だと更に難しくなる。
浅めの磯であて潮だと、ウキを浮かして釣る方法が釣りやすく、あて潮なのでラインはある程度どのウキでも入りやすいが、（棚とエサ取りを気にする必要がある。）
シブメの時はウキの大きさ、浮力を気にしないといけない。
棚とエサ取りはさておき
あて潮で釣る場合、棒ウキの引き込みの良さを取り入れたいと思い、潮アジャスターは三角錐で横通しのウキであるが、ガン玉の格納しだいで縦ウキにもなる。
三角錐の先にガン玉を格納し重心を置いて、海水を少々抜き空気を入れる事で浮力を調整して三角錐の先が真下になり棒ウキとまではいかないが、それに近い引き込みの良さ、抵抗のなさを実現できた。
潮アジャスターは遠投もできるし、仕掛けが軽くてもライン落ちが良いので、ウキを浮かしても、ウキ止めアリでもなしでも釣ることができます。

良いことばかり書きましたが、デメリットもあります。
潮受けが良いので仕掛け回収時に巻き上げ抵抗が大きいです。
巻き上げ抵抗を減らすため、潮受け面に５０度の角度をつけました。
９０度から少しずつ試しましたが５０度の角度が潮受けも良く、巻き上げ抵抗も軽減されました。
又、沈め釣りの場合は５０度の角度により、ラインを張ることで滞海中時間、ホバリングの性能も向上しました。
魚がウキを引き込む際は、10円玉の大きさを正面から引き込むのと、三角錐の先の細い方から引き込むのでは、どちらが抵抗がないかは一目瞭然でした。